
色々な本を読みました。
まずは児童書から。
左上は「ブロックルハースト・グローブの謎の屋敷」です。
故人のケイト伯母さんが作った
等身大の布人形のメニム一家が人間を装って暮らしていて
そこで巻き起こるドタバタを描いた作品です。
ファンタジーとして面白かったです。
右上は「ぼくの不思議なダドリーおじさん」
どこにでもいそうなおじさんが実は魔法使いだった。
ちょっとドジで憎めないおじさんとダンカン少年とのひと夏の思い出というような本で
夢がありました。
「地獄の悪魔アスモデウス」は、優しい心を持った悪魔のアスモデウスが人間界に修行のために降りて、望みと引き換えに人間の魂をもらってくるという試練を受けるお話です。
おどろおどろしい話ではなくて納得の結末でした。

「はぎれのアイデアノート」
ほんの少しの布も無駄にせずにアクセサリーにしたり、つないでバッグにしたりと
アイデア満載で刺激を受けました。
「とりあわせを楽しむ日本の色」は、とても素晴らしい本です。
カラーチャートと実際の着物や器などの写真ものっていて
日本古来の色の名前を見て、和歌や短歌や古典の色が鮮やかにイメージできるようになりました。重色目など、古来の色あわせも素敵でした。
唐紅・消炭色・照柿・銀朱・など日本の色だなあとおもいました。

「ベルリン」もう本を返却したので題も忘れましたが、インテリアの本は見てると楽しいです。
「世界のステンドグラス」教会に限らず、色々な場所のステンドグラスが掲載されていました。ホテルだったりホールだったり。
エクアドルの教会のステンドグラスやアーヘンの大聖堂のステンドグラスが素敵でした。
「グラン・シャレの手作り暮らし」
この本は画家のバルテュスの妻で日本女性の節子さんの本です。
バルテュスの少女画は、ちょっと独特で性的で好きではないですが、
このグラン・シャレに残されているネコの絵はいいなあとおもいました。
グラン・シャレのしつらえ、ハイセンスな庭・節子さんの着物の着こなしが美しく、
上流階級そのものでした。
でも手芸のほうは庶民的で空き箱やプレゼントの包装のリボンを再利用したりされていました。

栗本薫さん=中島梓さんの闘病記です。
「ガン病棟のピーターラビット」
手術直後の水が飲めない辛さや、管人間になっていたという体験談や
ほとんどの記述が食べることに費やされていることからも
食べるということさえもおもうままにできなくなることの辛さというものを
ちょっと考えてしまいました。
「奇跡の医療 福祉の町 ベーテル」
ドイツの総合医療福祉施設のお話です。
すべてが理想的で日本にもこのような施設があればいいのにと切望しました。
障害者・病むものに「施しより仕事を」がモットーで2000種以上の仕事の中から
自分の能力が生かせるものを選び、人としての誇りを持ち
出来るだけ自立した生活が送れる施設で最先端の医療施設を備え
各種セラピーがあり、施設内通貨まであり、学校教育施設もあり
ひとつの町以上の能力をそなえた共同体で受け入れ能力は2万人。
ホスピス52人・学校4701人・仕事職業訓練施設3036人
ホームレス支援656人・重い病気の子供の介護478人
老人介護1164人・緊急1265床・てんかん961床・
障害者精神医学4242床・社会奉仕団と障害者などが8000人はたらいているそうです。
仕事は切手はがしから製パン・農業と多岐にわかれ、自らの能力がいかせて
利用料は国民からの寄付と利用者の負担でまかなわれ
収入によって利用料が違うのも公平だとおもいます。
資産家は全額負担・中流階級は半額負担・中流以下は全額無料と3段階あるようです。
こんな施設、日本にもあればいいのに。
とてもいい本です。ぜひ読んでみてください。
ドイツの医療福祉の素晴らしさがわかります。

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