19年前の朝5時46分。
グラグラグラと大きな揺れが神戸から全国に広がった。
阪神・淡路大震災。
今、大学1年生ですら、この地震のことを体験していない。
だんだん、この地震・震災を知らない人が増えてきた。
災害を記憶にとどめておくことが
被害少しでも減らす手段の一つであろう。
そのためにも、災害の記憶の風化は良くない。
若い震災体験者が、子供、その震災のことを伝承する。
どれだけ恐ろしい目に遭ったかを伝える。
そのひとつの役割を果たしているのが
この曲なのかもしれない。「しあわせ運べるように」
阪神・淡路大震災当時、神戸の小学校の先生が作った曲です。
東日本大震災の時には、
「生まれ変わる 神戸のまちに」のフレーズを
「生まれ変わる ふるさとのまちに」に変えて東北でも歌われました。
神戸では今でも、震災を知らない小学生たちが
歌っているようです。
防災教育。
これが、一番、防災活動の原点になるのでは私は思います。
子供が、学校で教わってきたことを、
親に話し、内容を伝えることにより、
防災に興味の無い親でも、子の言うことなら聞こうとする。
子供に防災行動を植えこむことで、それが伝播する。
町の防災訓練も子供が参加したくなるような催しを考えて
子供を巻き込んだ活動をする。
あっちの友達が参加するから、僕も行く。
子供のつながりって、親をつなぐんです。
この方法が、一番効果的ではないかなと思います。
大人は、いろんなことが考えられるだけに
防災行動と反対に動いてしまうことがあります。
子供は素直なので、「津波が来たら自分だけも逃げる」と
教え込めば実行します。
これが、「釜石の軌跡」です。
すごく地道な活動かもしれませんが、
こう言う節目節目の日に、
子供に「地震とは何か」「津波とは何か」
「地震が起きたらどうする」「津波が来たらどうする」を
教えることで、
被害を少なくできるかもしれません。
でも、まず変わるのは大人です。
しあわせ運べるように
http://www.shiawasehakoberuyouni.jp/index.html

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