自然災害は休む暇を与えてくれません。
広島で大規模な土砂災害が発生した8月。
特に大きな災害がなく過ぎようとしていた
9月も末に御嶽山が噴火。
そして、きのう浜松に上陸した台風18号。
静岡では水害。横浜では広島のようながけ崩れが起きました。
さて、9/27に噴火した御嶽山。噴火から10日経ちました。
今回の噴火の犠牲者が雲仙普賢岳を上回り
戦後最大になりました。
そもそも、今回の噴火は、
火口周辺だけに被害が及ぶものだったのに
これまでの規模に被害を広げたのには
以下の条件が、重なってしまったからです。
1、週末
2、好天で登山日和
3、紅葉真っ盛り
↓
火口周辺に登山者が多くいた
3000メートル級の山には
普段多くの人がいるところではありません。
今回は、これら条件が重なり、
犠牲者が増えたのは間違えありません。
なぜ予知ができなかったか・・・
なぜ情報を出さなかったか・・・
そんな議論もありますが、
まず人を頼るより、自分の知識を増やすことが
先決だし、簡単で自己防衛につながります。
活火山に登るなとはいいません。
「山があるから登る」と言う名言があるように
山の魅力を私も知っています。
しかし、山に登る人全員が、山にどんな危険が潜んでいて
それに気を付けるにはどんな情報があるかを
皆が知っているとは思えません。
日本には活火山が110あります。
これは、火山噴火予知連絡会が
「概ね過去1万年以内に噴火した火山
及び現在活発な噴気活動のある火山」
と定義しています。
そのうち、気象庁が24時間365日絶えず
監視している山は47。
勿論、御嶽山も監視していました。
9月に入って、御嶽山の様子に
異変がみられたの各社が報道している通り。
噴火警戒レベルは噴火前はレベル1(平常)でした。
噴火後はレベル3(入山規制)になりました。
火山には、噴火警戒レベルが
防災対応の目安としてふられている山があります。
(全ての山ではない)

<気象庁ホームページ>
レベル4、5は噴火警報の特別警報に該当します。
麓の自治体と防災対応の連携がとれた山に
噴火警戒レベルはつけられます。
行政も地震津波災害、風水害災害に比べれば
噴火は頻度が低いので、
対応が後回しになっているのは否めません。
しかし、この噴火警戒レベルや噴火警報の認知度が
気象警報や津波警報に比べて低いことが大きな問題です。
活火山の麓に住む人は知っているでしょうが
登山者は怪しいところです。
このレベルが何を意味するかを知っているだけでも
大きな違いです。
日本は、地震も津波、風水害だけではありません。
地震が多い=火山も多く→噴火災害がある。
こう考えるのが普通です。
自分が住むところにはどんな危険や災害が起こるのか
自分が向かうところは、どんなリスクがあるのか。
教えてもらうのを待つのではなく
自ずから調べて、災害に挑んでもらいたいものです。

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