来年3月のダイヤ改正とともに
正式に発表された寝台特急「北斗星」の廃止。
今年の9月、たまたま知人の結婚式で
札幌に招かれることが早くにわかっていたので
チケットを予約して乗ることができた。
無論、その時には廃止になることが
決定していたわけではないが
廃止は噂されていたので、飛行機ではなく
北斗星と言う移動手段の選択をした。
結果として、それが
最後に乗っておきたいという道の正解だった。
前々から言われていた通り、
北海道新幹線開業に合わせて
青函トンネル内の試運転などが予定されていて
深夜帯の運行が不可能になり廃止となる。
廃止の理由は北海道新幹線だけではない。
車両の老朽化も理由の一つ。
北斗星自体は1988年に運転を開始したが
新車で登場したのではなく、
1970年代に作られた車両を改造したもの。
従って、40年近い車歴となる。
確かに、乗ってみても
あちこちが痛んでいて、手直しした後が分かる。
また、手直ししきれない、
ないしは、手直しする気もない
部分もみてとれた。
もう一つの理由は、利用者の低迷。
かつて、北斗星は毎日2往復していた。
しかし、今は1往復のみ。
豪華寝台列車の代表格、JR九州の「ななつ星」が人気を呼ぶ中
老朽化する、いわゆるブルートレインは、利用者が減る。
昔は、九州方面へ行くブルートレインも多かった。
しかし、いまはゼロ。
新幹線が各地に広がる一方で、
時間をかけて旅する乗り物は、「安い」ではダメで、
豪華客船のように、時間がかかる分、
お金をかけてゆっくり旅を楽しみたいという
移動手段ではなく、レジャーの場となったわけだ。
大阪〜札幌のトワイライトエクスプレスも廃止で
ブルートレインの定期運行は全廃されることになる。
ただし、今年廃止された、「あけぼの」も
多客時の臨時化となったが、
青函トンネルの深夜作業にゆとりがあるときは、
「北斗星」も臨時に運転する予定とのこと。
9月に乗った時の写真を載せておきます。
上野から青森間を引っ張る電気機関車
比較的新しいがこれはカシオペアでも引くのか・・・
エンブレム
この車両はJR北海道の車両
方向幕 これもレアに
電光掲示板 廃止後は「臨時」と表示か
食堂車 ディナータイムはカシオペアより予約が取れにくい
B寝台のデュエット
北海道内は非電化の部分があるのでディーゼル機関車
先日、北とぴあの展望ロビーからとらえた、北斗星


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