民事再生法を申請し経営破たんしたスカイマーク。
A380発注取り消しのニュースが浮き彫りになったあたりから
経営が危ぶまれるようになったわけだけど、このような結果に。。。
そもそも航空会社は日本に限らず
常に「経営が危ない話」と言った類の話がウヨウヨしている。
例えば、エア・ドゥは2002年に民事再生法の適用を申請しているし、
スカイネットは2004年に産業再生機構に支援を求めいるし、
スターフライヤーも2007年、全日空の出資を受け入れた。
現在は上記の3社とも全日空とコードシェア(共同運航)をしている。
スカイマークは、ワタシは乗ったことがないが
贔屓にしていた人は多いと聞く。
マイルを貯めるよりも、価格が安い方がいい人なんかは
選んでいたようだ。
私の知人も、新幹線より安いと言って
奈良へ行くのに羽田〜神戸便ををよく使っていた。
スカイマークはそもそも会社設立の発端は、
90年代にアメリカで流行りだしていたLCCを参考にして、
当時の運輸省が主導して設立した。
サービスを省いて運賃を半額程度にして大手に対抗した。
その後も大手が積極的に飛ばさない空港へ就航したり
隙間産業的に独特の戦略でスカイマークはわが道を行く。
最近ではミニスカCAを導入して物議をかもしたり
日本の航空会社は採算を気にしてどこも導入しなかったA380を
スカイマークは発注したものの、最終的には発注をキャンセル。
また、不祥事も相次ぐ。
乗務員の労働時間オーバー。
滑走路誤進入。
「サービスコンセプト」とやらを作ってシートポケットに入れて
苦情を受け付けないやら、荷物の手伝いをしないなど
非サービス精神をうたって非難を浴びた。
サービスを省いたり、就航路線を見直したりして
収益をなんとか稼ごうとしたが、
すでにこの時には、時遅し。。。
自力再建を断念せざるを得なくなったわけだ。
やはり、ほかと違ったことは、並大抵では実現しない。
運賃にしかり、サービスにしかり、
他と違ったことをしようとすれば、
何かを犠牲にしなければならない。
「独自路線」を行くのも大いに結構だけど、
命を預かり、市民の足を担う航空会社は、
金をかけるところを間違えて欲しくない。
また、スカイマークだって一公共交通機関であり、
スカイマークしか飛んでいない空港もあって
今後もスカイマークをあてにしている人たちだっている。
「独自路線」のツケを、スカイマークを贔屓にする人に
尻拭いさせないことを切に願う。

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