北海道をおそった大地震から、
1週間がたとうとしている。
9月6日午前3時8分
マグニチュード6.7
震源の深さ 37キロ
最大震度7 厚真町
これまで震度7を国内で観測したのは
1995年 阪神・淡路大震災
2004年 中越地震
2011年 東日本大震災
2016年 熊本地震 (2回)
だけ。
地震が少ない北海道で、
日本の震度階級で最もランクの高い
震度7を観測するとは
誰もが思ってもみなかっただろう。
しかし、また想定外が起きてしまった。
その想定外が、意外なところをついた。
発電所の停止による停電。
停電と言えば、東日本大震災だが、
今回は、原発うんぬんの問題ではなく、
発電所が地震で、損傷したことにより
電力の供給が追いつかなくなった。
電力の系統は、思っているほど簡単なのものではなく、
一カ所の発電所が止まると
全体のバランスをとるために、
損傷を受けていないところでも
そのあおりを受けて、電気が止まる。
そのため、今回大して被害のなかった
道北方面を含む全道で電気が止まってしまった。
東日本大震災のときのような
計画停電が検討されているが、
停電は、人の生活や産業に、
ダメージが大きい。
そのため、道民は進んで
節電に取り組んでいるとのこと。
また、札幌市内では、
液状化と見られる現象で
住宅地が浸水し、デコボコになった。
調べると液状化になったあたりは
かつては沢で、そこに盛土造成がされたようだ。
そのために、液状化がおきたとみられる。
また、厚真町では、広範囲にわたって
山林が崩落していている。
古くに火山灰で堆積した地盤のようで
かなりもろいとのこと。
あとは、これまでに降った雨で
土壌に水分がたまっていたことが
これだけ広範囲で一気に土砂が崩落した
原因の一つとされている。
現状、復旧が途上であるが、
今回の地震は、
地盤と電力が今後ひとつの究明の必要がある
キーワードになりそうだ。

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