今年はじめ、私のことを慕ってくれている後輩が
私を仕事の後、呼び出した。
ちょっと話がしたいので、スタバでもいきませんか…
何のことだろうと思うと、亡くした彼のこばあちゃんのことについて
話してくれたのだ。
彼は、おばあちゃん子だったようで、
幼い頃から仲良くしてきたとのこと。
だから、体調が芳しくなくなってからは
足繁く実家へ帰ったのだとか。
彼の実家は関西で、
決して東京から近い訳ではない。
そこで、彼はこう話した。
『もう二度と会えないかもしれない人に会うこと以上に重要な仕事もなければ重要な行事もない
入院や海外転勤などは別で「二度と会えない」というのは何事にも代えがたい』
なので、先輩も
会いたいときに会いに行った方がいいですよと
教えてくれた。
それから、努めて父の顔を見に行くことにした。
彼の教えがなければ、
そこまでしなかったかもしれない。
おかげで、悔いの残らない
9か月を送ることができた。
彼とその都度背中を押してくれた妻に感謝したい。

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