全国の民放AMラジオの大半が、FMラジオに転換することを決めたという。
一部の局は、早ければ2028年には、AMを停波し、FMだけにする予定。
AM(中波)は、遠くまで電波が飛ぶ利点がある一方、
ビルの中など電波が遮られる場所や、
都市部など電波の混線が多いところでは受かりにくい。
また、送信所と呼ばれる電波を出すところには、大きな鉄塔と敷地が必要。
かなりのコストがかかっている。
FM(超短波)は、コミュニティーFMというのが存在するように
比較的簡単に電波を飛ばすことができる。
なにより、FMは音が非常にクリアだ。
2014年からは、AM局がFM波も並行して出すことをしていたが、
コストを理由に一本化を決めた。
北海道と秋田の局は、放送エリアが広く山が多いために
AM波で続けるという。
しかし、ハッピーなことばかりではない。
FM波は、山間部では電波が飛びにくい。
また、旧来のFMラジオでは受信できない。
AM局に割り当てられたFMの周波数はワイドFMと呼ばれ、
元々は何に使っていたかというと、
アナログテレビの周波数帯だったところ。
そのために、2015年以前のラジオは対応していない。
ワイドFMラジオの普及率は5割ほどという。
これまでのブログにも書いたがワタシは、ラジオっ子だった。
ラジオを聞いていなければ、
多分、この業界にも入っていなかった。
学生時代は、ラジオ局で
構成作家のバイト(といっても無給)もした。
名古屋にいるワタシの師匠との出会いもラジオだ。
ラジオの経営は、相当逼迫しているという。
音声SNSも出現する中、ラジオの存在は確かに薄れている。
若者が、ラジオに接することは極めて減っている。
ただ、ラジオにしかない、面白さや利点はある。
災害の時、ラジオの有効性が証明されているし、
映像がない中で伝える、伝わる面白さがある。
ラジオでしか情報が伝わらない人もいる。
いろんな方法を模索しながら、
声を伝えるラジオの灯を絶やさないでほしいと思う。
あっ、すごい身近に、ラジオ出身の人がいた。
何を隠そう、オクサンはラジオを生業にしていた時期もあった。
総務省HP「ワイドFM」
https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/housou_suishin/fm-seibi.html

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