想像地図の原盤は、A4の紙が縦横に繋がっている。
この1枚1枚の紙を「図葉」と呼んでいる。
全ての図葉には番号がついている。
しかし、1,2,3,4,5,… といった「通し番号」ではない。
「N200,E200」のような、縦横の座標値の組み合わせによってできている。
Nは南北(縦)座標、Eは東西(横)座標で、前者が「y座標」、後者が「x座標」である。
Nの値は北へ進むと増え、南へ進むと減る。
Eの値は東へ進むと増え、西へ進むと減る。
(もちろん、NとEはそれぞれnorth,eastの頭文字である)
通常は、x座標を先に、y座標を後に書くが、想像地図では南北方向を基軸としているのでy座標(つまりN座標)を先に書くのである。
この方式の利点は、地図のまだ描かれていない部分に対しても番号を一意的に定めることができることである。
この座標は2006年に導入された。
茶柱県茶東市の図葉が「N200,E200」と定義された。200という数字を選んだのは、この地点が端ではなく、東西南北どの方向へも描画範囲が広がることが予想できたからである。
だが、想像地図は2006年頃の予想を上回る勢いで南へと描画範囲が広がった。
そして2011年9月22日、Nの値が0となる地点まで描いた。
が、よく考えてみれば座標というのはマイナスの数字になっても構わないのである。
N0よりも南は、N-1,N-2,N-3,… としていけばよい。
だが、これは見にくいだろう、ということで表記上はS1,S2,S3,… とすることにした。
(もちろんSはsouthの頭文字である)
そうして現在(2012年8月24日)、描画範囲の最南端は「S86」である。
一方で、最北端は「N243」、最西端は「E135」、最東端は「E276」である。
もちろん、これ全てを繋げていると収納面で不便なので、横方向は10枚ごとに、縦方向は50枚ごとに「分割」されている。

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