2012年12月2日(日)に発生した中央道笹子トンネル天板崩落事故。
非常に衝撃的な事故である。
数年前から、高度成長期に建設した構造物の老朽化が問題視され、その修繕がままならない状況は各方面で報道されていたが、まさか、管理が十分に行き届いてあるであろう、高速道路でこの様な事故が発生するとは想像も出来なかった。
この事故でお亡くなりになった方には、ご冥福を心かからお祈りしたい。
誰も想像が出来なかった事故で命を落とした9名の犠牲者の方の無念のためにも、今こそインフラの安全点検と必要な修繕を早急に行うことが重要であろう。
ここで私たちが考えないといけない問題がある。それは「施設を維持するには相当のコストが必要である。」と言うことである。
現在、自民党の道路族によって作られた新直轄方式で全国に多くの無駄な高速道路が建設されている。しかも、完成後は無料開放・・
この建設費も、そして将来の維持管理コストも税金で負担しないといけない。
公共事業削減で地方は疲弊したという。それは事実の側面もあるが、公共事業に頼らないと成立しない地方を作ったかつての自民党政治を忘れてはならない。
これから人口減少とより進む高齢化社会。社会保障に要するコストは増大する。公共施設・インフラを維持するためのコストを捻出する事は容易ではない。
それ故に、今あるすべてのインフラを維持する必要性があるのか、検討すべきである。場合によっては、インフラの削減も考えないといけない。
亡くなった9名の方の無念を晴らすためにも、我々にはしなければならないことがある。 今回の事故も決して風化させてはいけない。

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