
(北区防災気象情報より)
日本近海に突如できた台風18号。
3日後の9日10時には、愛知県知多半島に上陸した。
中心気圧は、概ね1000hPa程度、
発生から低気圧化するまで暴風域が出来ることもなく
台風としては、さほど強くない台風だった。
しかし、日本付近には停滞前線があったこともあって
各地で大雨になった。
近づく前には、8日夜に静岡県で雨量がまとまり
24時間雨量が浜松で239ミリ(19:30)を記録。
台風が日本海に抜けた後、
9日21時には18号は温帯低気圧にかわったが、
関東地方には降水域がかかり続けた。
栃木県では、雨量がまとまりはじめた。
日光市周辺では、
24時間雨量が400ミリを超えた。
その頃、栃木県の大雨特別警報が検討されはじめて
日が変わって0:20に
栃木県全域に大雨特別警報が発表される。
→特別警報は11日6:15に全解除。
雨は、10日いっぱい降り続いた。
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(大雨と雷及び突風に関する栃木県気象情報 第6号
平成27年9月11日06時25分 宇都宮地方気象台発表 より)
[雨の実況]
降り始めの9月7日18時から11日06時までの総降水量(アメダス速
報値)は、
日光市今市 636.0ミリ
日光市五十里 618.5ミリ
日光市土呂部 561.5ミリ
鹿沼 507.0ミリ
奥日光中禅寺湖畔 482.0ミリ
栃木 419.5ミリ
小山 326.0ミリ
塩谷 310.5ミリ
宇都宮 310.5ミリ
日光市足尾 276.5ミリ
佐野市葛生 260.0ミリ
那須高原 241.0ミリ
佐野 208.0ミリ
高根沢 207.5ミリ
真岡 205.5ミリ
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一方で、茨城県にも10日7:45に大雨特別警報を発表。
→特別警報解除は11日8:15。
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(大雨に関する茨城県気象情報 第9号
平成27年9月11日08時30分 水戸地方気象台発表より)
[雨の実況]
7日18時の降り始めから11日8時までの雨量(アメダス速報値)は
、多い所で、
古河 297.5ミリ
坂東 265.0ミリ
下妻 228.5ミリ
つくば 226.5ミリ
北茨城市花園 215.5ミリ
筑西市下館 199.5ミリ
石岡市柿岡 193.0ミリ
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栃木県・茨城県に記録的な大雨を降らせた線上降水帯は、
北上し、福島県や宮城県も大雨に。
福島県は特別警報を免れたが
宮城県には11日3:20に大雨特別警報発表。
→11日19:30に解除。
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(大雨と高波に関する宮城県気象情報 第18号
平成27年9月11日19時56分 仙台管区気象台発表より)
<実況>
宮城県ではこれまで経験したことのないような大雨となった所があります。
降り始め(6日00時)から11日19時までの主な地点の総雨量は以下の
とおりです。(アメダス速報値)
丸森町筆甫 573.0ミリ
仙台市泉ケ岳 433.0ミリ
丸森 377.5ミリ
仙台 350.5ミリ
大衡 339.5ミリ
白石 334.0ミリ
加美 328.5ミリ
蔵王 323.5ミリ
仙台市新川 323.0ミリ
栗原市駒ノ湯 292.0ミリ
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被害の状況は、
鬼怒川周辺で被害が広がる。
土砂災害、浸水害など多数。
常総市を流れる鬼怒川で越水、のち破堤。
また、宮城県大崎市の渋井川が破堤。
13日10時の総務省消防庁の発表を抄
<死者の状況>
栃木県鹿沼市で、住宅に土砂が流入し、巻き込まれた
(9月10日)
日光市で作業中に排水溝に転落
(9月11日)
宮城県栗原市で、軽自動車に乗っていたら流された
(9月11日)
行方不明を捜索中、熊川で発見
(9月12日)
<行方不明者の状況>
茨城県・常総市で連絡不通者15名
進行中の災害なので後日追記。

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