想像地図には、「幽霊図葉」と呼ばれるものが存在する。
想像地図の全ての図葉は、「地図一括管理表」というデータベースに登録されている。
このブログやtwitter、Facebookなどで公表される図葉総枚数は、このデータベースに登録された図葉の枚数である。
しかし、幽霊図葉とは、このシステムを裏切る存在である。
まず問題になるのは「
データベースに登録されているにもかかわらず、実際には描かれていない図葉」である。
もう一つ問題になるのは「
実際に描かれているにもかかわらず、データベースには登録されていない図葉」である。
ここでは、便宜のため、前者を「第1種幽霊図葉」・後者を「第2種幽霊図葉」と呼ぶことにする。
<幽霊図葉の法則>
第1種幽霊図葉は、データベースにあっても実際にはないので、これが1つあると図葉総枚数が実際よりも1枚多く表示される。
第2種幽霊図葉は、実際にあるのにデータベースにはないので、これが1つあると図葉総枚数が実際よりも1枚少なく表示される。
調査の結果、上記の2種の事例はいくつも確認され、その都度是正されてきている。
すると、「図葉総枚数の統計はアテにならないのでは?」ということになりかねない。しかし、実際にはそうではないのである。
このブログで何度も述べているように、想像地図の全ての図葉には「N100,E230」のような番号がついている。
「N100,E230」は、「起点となる位置から北方向へ100番目・東方向へ230番目の位置にある図葉」という意味である。
従って、まだ描かれていない図葉であっても、全ての図葉に対して番号が位置によって定まる。
幽霊図葉は、データベースに登録する際に番号を間違えることによって発生すると考えられる。
もし、「N100,E230」を誤って「N100,E231」に登録してしまった場合、「N100,E231」は第1種幽霊図葉、「N100,E230」は第2種幽霊図葉になる。
つまり、第1種幽霊図葉と第2種幽霊図葉は常に同時に発生するなので、「そもそも登録し忘れる」と言うことでもない限り、上記の<法則>により第1種と第2種は打ち消しあって、統計は正しくなるはずである。
しかし、それでも統計には闇が存在する。
2012年12月31日に、2012年の描画総枚数をデータベースから抽出したところ、2857枚というデータが出ている。しかし、現在同じことを行うと、2012年の描画総枚数は2854枚という値を得る。3枚の図葉がどこかへ行ってしまった。同様の現象は2011年末にも起こり、総枚数2013という値を抽出したが、次の年の初めには2017枚という値を得ており、4枚の図葉がどこかからやってきた。
幽霊図葉が、想像地図の設定に破綻をもたらさないことを祈るばかりである。

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