想像地図には、いわゆる「ネタ地名」が存在する。
「ネタ地名」というものは筆者の描く想像地図に特有というわけではなく、他の作者の方々による架空地図にも見られるものだ。
ネタ地名は、多くの場合は作者の嗜好を反映している。
ゲームの名前であったり、ギャグであったり、人の苗字であったりする。
一方、現実の地名にも、珍地名とよばれる「ギャグっぽい地名」がある。
そう。
ネタ地名には、架空世界においても珍地名を作るという重要な意義(!?)がある。
しかし、想像地図の世界にあるネタ地名は、必ずしもネタ元が分かるとは限らない。
「駒寝地」はネタ元がすぐ分かるが、「米下」「末鹿」「木名」は、すぐには分からないだろう。
想像地図は、他者による架空地図に比べて描画範囲が大幅に広いため、莫大な量の架空地名を創作する必要がある。その中で、ネタ地名は地名の語彙を増やすという意義の方が大きいのである。

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